第22回 AMD Award '16

大賞/総務大臣賞

  • 超歌舞伎「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)

[受賞者]
超歌舞伎チーム

[制作・関連会社]
松竹株式会社 株式会社ドワンゴ 日本電信電話株式会社


超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」

授賞理由

「ニコニコ超会議2016」で上演された新作歌舞伎「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」。最新テクノロジーと伝統芸能がコラボレーションした舞台は、歌舞伎ファン以外からも大きな注目を集めました。舞台上の歌舞伎俳優と3D映像がリアルタイムで同じ動きをする「被写体抽出技術」と被写体映像の口元から声を発しているように聞こえる「バーチャルスピーカ技術」という2つの最新技術を駆使した奇跡の舞台は、超満員の観客を集めるとともに、ニコニコ生放送視聴者累計16万人を超えて魅了しました。
新作歌舞伎のインターネット生放送は史上初の試みであり、今後の演劇、エンターテインメントの新たな可能性を感じさせる革新性を評価します。

受賞コメント

400年続いている伝統的な歌舞伎の演目「義経千本桜」と、ニコニコ動画から生まれた「千本桜」というボーカロイド楽曲を融合させるにあたり、短い制作期間の中、松竹様、NTT様とドワンゴとで色々な壁を乗り越え、様々な挑戦をさせて頂きました。
中村獅童さんをはじめとした役者の皆様、スタッフの皆様のお力添えのおかげで、なんとか上演することができ、その舞台が結果、このような賞を頂戴できましたことを大変、光栄に思っております。

超歌舞伎チーム

若い世代に歌舞伎に少しでも興味を持って欲しいという思いからチャレンジした超歌舞伎 『今昔饗宴千本桜』が、AMD Awardを受賞し、出演者としては勿論のこと、数多くのスタッフの皆さんと共にこの作品を作り上げたひとりとしても、大変喜ばしく思っています。
ドワンゴさんやNTTさんによる最先端のデジタル技術と、古典歌舞伎ならではの魅力が融合し、さらに初音ミクさん、ニコニコユーザーのお力も借りて、今回の作品は出来上がりました。
「桜がつなげるキセキ。」というこの作品のフレーズのとおり、まさに桜がつなげた多くの方々の力の結集であるこの作品から、次なる挑戦に繋げていきたいと思っています。

中村 獅童

作品紹介

歌舞伎の代表的な演目である「義経千本桜」と、ユーザーによってニコニコ動画に投稿され、いまや舞台、小説などさまざまなメディアで人気を集めるボーカロイド楽曲「千本桜」が コラボレーションし、「ニコニコ超会議2016」での初上演のために創作された新作歌舞伎「今昔饗宴千本桜」。
“ 千本桜” をキーワードに、時代を超えた2人の絆が、バーチャルとリアルの融合、観客と生放送視聴者の”言葉"の応援により強く結ばれた。
2日間、全5回の公演で超満員の観客を集め、新作歌舞伎初のインターネット生放送中継により、ニコニコ生放送の累計視聴者数は16万人以上を記録した。

超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」

受賞者プロフィール

超歌舞伎チーム
毎年4月に開催されているニコニコ超会議に来場していただいている若年層に、非日常的な 体験をしていただきたい、普段触れない伝統芸能を見ていただきたいという思いから、超歌舞伎プロジェクトがスタート。
ドワンゴ、松竹、最新テクノロジーの面でNTTの3社が制作、協力し、中村獅童さんと、若年層のアイコンである初音ミクさんとのコラボレーションを行い、伝統文化と最新テクノロジーが融合した超歌舞伎という新しいジャンルを開拓。2016年4月に初めて上演した。

中村 獅童
1972年、初代獅童の長男として生まれる。祖父は名女方の三代目中村時蔵。
1981年6月、歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』「御殿」の豆腐買の娘おひろで二代目中村獅童を 名乗って初舞台。歌舞伎のみならず、映像の世界でも多岐にわたって活躍しているほか、現代演劇の舞台にも数多く出演し、好評を博している。
2015年9月の京都南座花形歌舞伎公演で、自身がテレビ絵本、アニメ映画で声優をつとめた人気絵本『あらしのよるに』を、歌舞伎化して主演した舞台は大きな話題となり、2016年12月には東京歌舞伎座でも再演された。
2016年は、超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』と『あらしのよるに』により、これまで以上に若い世代の観客層を開拓した1年となった。

©超歌舞伎