第25回 AMD Award '19
優秀賞
- ラグビーワールドカップ2019放送プロジェクト
[受賞者]
ラグビーワールドカップ2019制作チーム
[制作・関連会社]
日本放送協会(NHK)
日本テレビ放送網株式会社
授賞理由
日本テレビとNHK の両社は、ラグビーワールドカップ2019 に際し、初心者でも楽しめるよう大会前から競技入門番組などで選手プロフィールや用語などの解説番組を制作し、地道にきめ細かい情報を提供した。日本テレビは、データ放送を活用することで、試合の流れに沿ってルール解説を表示した。NHK は、Web やSNSも活用しながら、ラグビーの魅力や試合情報を発信し続け、4K・8K ではパブリックビューイングを開催し、会場を大いに盛り上げた。選手・競技関係者だけでなく、日本中を「ワンチーム」にまとめあげることに貢献された業績は多大であり、努力を讃える。
受賞コメント
【NHK】
今大会では通常のスポーツ放送の枠を越えて、4K・8K、WebやSNS、パブリックビューイングなど様々なメディアで、ラグビーの素晴らしさを訴えてきました。そうした試みが評価され、日本テレビ様とともにこのような賞をいただけることは、望外の喜びです。
【NTV】
この度はこのような栄誉ある賞を頂き、心から御礼申し上げます。特に今回はNHK様と
一緒に受賞したことは本当に意味のあることだと実感しております。
全ては長きに渡り日本大会に向けて、大会の誘致から開催まで尽力いただいた協会、組織委員会、各自治体、そして歴代最高のベスト8に進出したラグビー日本代表の選手・
スタッフの皆さまのおかげと感じております。
今後はラグビー熱を絶やさないことが我々の使命と考え、引き続き尽力したいと思います。
作品紹介
【NHK】
ラグビーはこれまで“一部のコアなファン以外はなかなか見てくれないスポーツ”でし
た。そこで、新たなファン獲得のため、中継やニュースでは、複雑なルールをなるべく
平易な表現で伝えるなどの工夫を重ねました。また、番組ではNHKスペシャル等でラグ
ビーのより深い魅力を掘り下げ、プロモーションではSNSを駆使して若年層へのアピー
ルに力を注ぎました。さらに日本テレビ様の精力的なPR活動に助けられ、日本代表の
快進撃が追い風となり、南アフリカ戦では視聴率41.6%と去年の全テレビ番組の中で最
高の数字を記録することができました。組織の壁、局の壁を乗り越え、総力を結集する
ことができたこのプロジェクトの成果は、来年の東京オリンピック・パラリンピックに
もつなげていきたいと思います。
【NTV】
ラグビーワールドカップ2019日本大会は9月20日に開幕し、11月2日の決勝まで、44
日間、全48試合が開催されました。観客動員数は170万人超、大会全体のチケットの販
売率は99.3%、各開催都市が全国16カ所に開設したファンゾーンの来場者は速報値で
113万7千人となり、日本国内はもとより、世界中から高い関心と注目を集めた大会とな
りました。
NHK様とはコラボ番組やコラボ広告など、多岐に渡って連携することで、幅広いプロモー
ションにつながり、大会の盛り上げに向けた一助とすることができたと思っています。
また大会として世帯視聴率40%を記録する中継となり、メディアとしてのTVの存在価
値を改めて認識する機会にすることができました。
受賞者プロフィール
【NHK】
ラグビーワールドカップ2019プロジェクトチーム
NHKではラグビーワールドカップ2019放送にあたり、中継、番組、ニュース、デジタル、イベント、プロモーションなど、各部署が緊密に連携するプロジェクトチームを作り、通常のスポーツ放送の枠を超えた多様な放送・配信を展開しました。
【NTV】
ラグビーワールドカップ2019制作チーム
【チーフディレクター】望月浩平、浜本勇士
【テクニカルマネージャー】保刈寛之
【チーフテクニカルディレクター】大越克人
【プロデューサー】渡辺卓郎、荻野陽介
【スーパーバイザー】実成俊也
【チーフプロデューサー】木戸弘士