第27回 AMD Award '21

優秀賞

  • 放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化に関する制度改正

[受賞者]
文化庁

授賞理由

放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化に関する制度改正|第27回AMDアワード優秀賞

放送同時配信等について放送と同様に権利処理を円滑化し、ネットで活用しやすくする制度改正。成立は昨年5月、施行は1月1日。ネットでの活用の妨げになっていた、「放送用」「ネット配信用」で個別に必要だった権利処理を円滑化し、また、著作物等の権利者は報酬請求権が得られるかたちに。同時配信や追っかけ配信、一定期間の見逃し配信で放送番組が活用しやすくなるこの改正で、これまで散見された「ネット配信では内容差し替え」といったことも改善される。テレビ以外の端末を含む、今後の番組活用の広がりを注視していきたい。

受賞コメント

AMD Award「優秀賞」を受賞したことを光栄に思います。著作権に関する制度改正に関して、こういった賞をいただけるものとは全く想定していなかったため、AMD Award受賞のお話をいただいたときは大変驚きました。今回の制度改正が、デジタルコンテンツ産業の発展と文化の推進に資すると評価いただきましたことに感謝いたします。

作品紹介

第204回通常国会において、令和3年5月26日に成立しました「著作権法の一部を改正する法律」では、著作物等の公正な利用を図るとともに著作権等の適切な保護に資するよう、視聴者の利便性向上やコンテンツ産業の振興等の観点から、放送と同様の円滑な権利処理を実現するため、①権利制限規定の拡充、②許諾推定規定の創設、③レコード・レコード実演の利用円滑化、④映像実演の利用円滑化、⑤協議不調の場合の裁定制度の拡充といった総合的な対策を講じています。

受賞者プロフィール

文化を守り 文化で未来をつくる 世界とつながる
文化庁は、日本の文化芸術を世界に、そして次の世代へと伝えていく仕事をしています。
文化の発展に寄与するため、著作権等の保護と利用を図るための制度を所管しています。

文化庁 (bunka.go.jp)