第10回 AMD Award '04

部門賞/Best Music Composser賞

  • イノセンス

[受賞者]
川井 憲次(音楽)


イノセンス

授賞理由

前作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」から引き続き、クオリティの高い映像との素晴らしいコラボレーションを実現。押井監督作品を中心に数多くの作品を送り出し、最近は、「リング」「仄暗い水の底から」等、邦画の音楽も多く手掛け、大ヒットに貢献した、その音楽的才能を讃える。

受賞コメント

私はいつも『これでいいのかなぁ...』と不安な気持ちで仕事をしているので、まさかBest Music Composer賞をいただけるとは思っていませんでした。本当に嬉しいです。ありがとうございました!

作品紹介

1995年公開の押井守監督映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、その先鋭的な映像表現から、絶大な評価を得る。
1996年には米ビルボード誌でセルビデオチャートNo.1を獲得、さらにハリウッドの監督たちに多大な影響を与え、世界的な話題となった。
その押井監督のアニメーションとしては9年ぶりの最新作、それが『イノセンス』である。
この作品は、様々な不安を抱える現代社会を生きる人々に向けて、“人は何を寄る辺に生きるのか?”を広く問いかける。
人間が生きる意味、命の有り様を真正面から描き出すという究極的なテーマに挑んだのである。

西暦2032年、人とサイボーグ(機械化人間)、そしてロボット(人形)が共存する近未来。
愛玩用ロボットが、原因不明の暴走を起こし所有者を殺害し、さらに自壊するという事件が続発した。
公安九課のバトーとトグサはこの暴走事件の捜査に着任するも、途中何者かにハッキングを受けバトーは銃を乱射する不祥事を起す。
ハッキングを仕掛けた犯人、そしてその後ろに隠れている暴走事故の真相解明のため、2人は極東の北端、捉捉へと向かうのだが。