第12回 AMD Award '06

台頭著しいCGM系コンテンツの中で、個人制作アニメでありながら映像表現とストーリーの巧みさで際立っていた作品。キャラクタービジネス展開にも短期間で成功し、CGMの可能性を文字から映像にまで拡げて、２１世紀型コンテンスビジネスのお手本となった。

漫画アシスタント、イラスト系の仕事を経て2003年4月に自己のサイト「ウェブテント」を開設。開設当初「カレーパンのうた」という作品が、設定の奇抜さやキャラクターのネーミングで話題になる。そのころから、音楽と映像を組み合わせる手法を身につけ、「くわがたツマミ」や、「やわらか戦車」などの作品を発表し人気を博している。
作品リスト
 2003年 カレーパンのうた
 2004年 ぷっぷくちゃん
 2004年 コアラッコの歌
 2005年 くわがたツマミ
 2005年 やわらか戦車

やわらか戦車は、人気サイトのネットアニメから誕生した癒し系キャラクターです。クリエイターの「ラレコ」氏が全て一人で制作し、ネット上で公開したアニメーションが、口コミで人気沸騰。各メディアにも多く取り上げられています。
「戦車なのに、やわらかい」というユニークな発想。アニメからも伝わるぷにぷにとした感触、ふにょふにょと震えるキャラクターの愛らしさが大きな注目を集めています。
愉快な音楽に合わせて繰り広げられるストーリー。常に後ろ向き、後ずさり、「退却魂ここにあり！」といった、アニメ至上最弱のゆるい展開に、見ていて思わずクスっとしてしまうこと必至です。キャラクターグッズ化にあたって、ブログ上でユーザーの皆さんから直接コメントを頂き、ご意見を反映していくという、ネットならではの双方向性。超新感覚・次世代アニメーションです。