第13回 AMD Award '07

優秀賞

  • きまぐれロボット

[受賞者]
角川モバイル/NTTドコモ/角川ザテレビジョン/アスミック・エース


授賞理由

HSDPA高速ダウンロード機能と10メガiモーション動画視聴機能を実装したDoCoMoのケータイ端末向けに始まった総合バラエティ情報サイト「iムービーゲート」向けに制作されたドラマ。そのパイオニア精神を称える。

受賞コメント

株式会社 角川モバイル 常務取締役 鈴木修美
本日は受賞の栄に浴し、大変嬉しい限りです。デジタルサービスの世界が、コンテンツビジネスのメジャーグラウンドになってきた事を、誰もが実感する今日ですが、携帯電話上の映像コンテンツサービスが、通信環境整備や定額制普及により、いよいよこれから一気に拡大していく事で、このメジャーグラウンドは益々大きいスーパーグラウンドに発展していくとの思いを強く持っています。その意味で、ケータイ配信向けというテーマに特定して、関係者がおそらくこれまでで最も大きなエネルギーと、愛情を注いだこの作品が、日本のデジタルコンテンツの大本山であるAMDのアワードを受賞できた事は大変意義深いものが有ると考えます。ケータイコンテンツはこれまで映画の流通ウィンドウの先端の尻尾に位置した小さな存在でしたが、これを機にケータイ発で、パッケージにTV番組に、そして劇場映画にとWINDOWを遡る出世魚に、このショートムービーを育てていきたいと思います。
最後に以上述べた趣旨に、強い共感とご支援を頂いたNTTドコモの夏野執行役員、アスミックさん、そして何より、才能溢れる辻川監督他スタッフの方々、主演の浅野さん、香里奈さん、そして今は亡き天才作家、星新一先生に心からお礼を申し上げたいと思います。

株式会社NTTドコモ 執行役員 マルチメディアサービス部長 夏野 剛
角川グループ様と弊社のビジネスから生まれた、ケータイオリジナル映画という新たな試みである「きまぐれロボット」が、受賞という形でご評価いただきましたことを大変嬉しく思います。
ケータイでの動画視聴は成長期に入っております。今後はケータイでの動画コンテンツと他メディア動画コンテンツとの連携によって、益々市場が広がっていくと確信しています。

作品紹介

物語は…いつの時代はわからないが現代とする。人間嫌いの小説家エヌ氏の母が突然死んだ。仕方なく彼は「ロボット研究所」を訪ね、一台のロボットを購入。身の回りのことを何もできないエヌ氏のためにテキパキと働くロボット。「これは人間より役に立つ!」と彼は思うが、ロボットの様子が次第に変に…。これでは堪らない。まるで人間のように“きまぐれ”じゃないか! 早速研究所のロボット博士に苦情を言うと、彼の助手だと名乗る女性がエヌ氏のもとにやってきた…。
ショートストーリーの王様、故星新一。奇想天外ながら人間の孤独な感情を見事に描いた彼の代表作が「今」を走り抜けるトップクリエイターたちの手でついに映像化され、ケータイ動画として人々の前に舞い降りた!
[監督:辻川幸一郎、脚本:佐藤佐吉、音楽:小山田圭吾、出演:浅野忠信、香里奈ほか]