第13回 AMD Award '07

理事長賞

  • 恋空プロジェクト

[受賞者]
株式会社魔法のiらんど 代表取締役社長 谷井 玲
スターツ出版株式会社 書籍チーム
映画「恋空」製作委員会 エグゼクティブ・プロデユーサー 濱名 一哉


授賞理由

一部のマニアのものではない、老若男女、誰もが楽しく遊べる「Wii」本体のコンセプトに、現代人の健康問題に着目し、バランスボードという新発想の入力機器を組み合わせた大発明を称える。

受賞コメント

[株式会社魔法のiらんど 代表取締役社長 谷井 玲]
名誉ある素晴らしい賞を頂き、大変光栄に存じます。また、魔法のiらんどで作品を創っていただいた原作者の美嘉さん、書籍として出版をしていただいたスターツ出版さん、映像を手がけていただいたTBSの方々に心から感謝いたします。今後も安心で安全なケータイインターネットワークの新しい文化の場となり、若い人たちの夢と感動を創る手助けをして参りたいと思います。

[スターツ出版株式会社 書籍チーム]
この度は栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。「恋空」は、著者と読者のコミュニケーションによって自然発生的に生まれた、若い人たちの新しい文化です。その一翼を担えてこんなにうれしいことはありません。

[映画「恋空」製作委員会 エグゼクティブ・プロデューサー 濱名 一哉]
映画専門アワードではないにもかかわらず、今回このような名誉ある賞を受賞できましたことを大変光栄に思います。ありがとうございました。

作品紹介

中高生を中心に新しい文化として生まれたケータイ小説は、一般のユーザーが自分の思いをケータイサイト「魔法のiらんど」に小説として書き綴ったことから誕生しました。そして、それを応援する同年代の読者。この著者と読者のコミュニケーションによって発展したケータイ小説文化は、いまや中高生の間では社会現象にもなっています。
そんな若者たちの新しい文化の中で圧倒的な支持を受けたのが「恋空(こいぞら)」です。原作者美嘉の実体験をもとに書き綴られた小説は同年代の人たちの共感を生み、瞬く間に1200万人という読者を生み出しました。そして、多数の読者の声を受けて、スターツ出版より書籍化され、上下巻合わせて200万部という発行部数を記録。
さらに、これらの読者から映画化の希望が多数寄せられ、TBSを中心とする映画「恋空」製作委員会によって映画化され、2007年11月、全国で公開、興行収入39億という大ヒットになりました。若者たちの活字離れが心配されている昨今、彼らはケータイという新しいメディアを通じて、新しい文化を作り上げたのです。