第14回 AMD Award '08
リージョナル賞
- 梨の花は春の雪
[受賞者]
市民シネマ「梨の花は春の雪」制作実行委員会
授賞理由
梨の産地、鳥取県で地元の自治体や放送事業者等の幅広い協力も得て制作された、地域発の市民の手作り映画。地域住民の参加でメディアリテラシーや地域コミュニティーの活性化にも貢献した。ローカルコンテンツ発信を目指す結束力を称える。
受賞コメント
この度は、大変栄誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。
映画制作に携わって下さった地域の皆様とご協力頂いた企業の方々、そして市民手作り・地域発の映画という趣旨に賛同し、東京より駆け付けて下さった土屋哲彦監督はじめプロのスタッフの皆様、ご出演頂いた俳優の川村早織梨さん、細川智三さん、吉井怜さんに心から御礼を申し上げます。この映画が地域の誇りとなり、また新たな地方発の情報発信へと繋がっていくことを期待しています。
作品紹介
【ストーリー】
夏、響子は娘の玲奈を連れ、東京から鳥取の山あいの町にやってきた。梨農家の夫の父が病に倒れ、一足先に帰郷していた夫・晃弘を追ってやってきたのだ。そこは町中に水路が流れ、山に囲まれた、小さくも美しい集落。だがライターというやりがいのある仕事を辞めてきた響子は、田舎での退屈な暮らしに疑問を抱き始める。しかし玲奈の家出という事件をきっかけに、自称発明家の伸幸はじめ、一風変わった隣人たちに囲まれて、響子は少しずつ田舎の暮らしになじんでいく。
「梨の木は切ることに決めたけんな。放っておくと病気になって周りの畑も駄目にするから。」
病院で晃弘が父・周造に告げた言葉を聞き、響子はなかば勢いで、義父の跡を継いで梨作りを始めると宣言。