第16回 AMD Award '10
大賞/総務大臣賞
- AKB48 コンセプト
[受賞者]
作詞家・プロデューサー 秋元 康
授賞理由
専用劇場を作り、無名の少女たちが国民的アイドルになっていくプロセスを観せる企画に対して。その活動は、劇場の公演にとどまらず、現代の情報通信技術を活用することにより、リアルとバーチャルの新しい市場を創造した。
受賞コメント
名誉ある賞をいただき、光栄に存じます。最初にお話をいただいた時は、受賞の理由がよくわからなかったのですが、私がプロデュースするAKB48 が劇場から発信し、デジタルメディアによって、ファンを広げていったことを評価していただいたと知りました。確かに、もし、デジタルメディアのインフラが整っていなければ、キャパシティ250 人の小さな劇場で毎日、公演しているAKB48 が、口コミで広がるには、10 年はかかっていたでしょう。
しかし、公演を観たファンが、インターネットを通じて、『秋葉原に面白いアイドルグループがいる』と発信してくれたからこそ、急速に人気が出たのです。劇場公演というアナログな仕掛けとデジタルメディアの双方向性がAKB48 を作ったと言っても過言ではありません。これからも、今回の受賞を励みに、デジタルメディアに発信し続けたいと思います。ありがとうございました。
作品紹介
秋元康が『会いに行けるアイドル』をコンセプトにプロデュースしたAKB48。秋葉原にある専用劇場で毎日、2 時間弱の歌とダンスの公演をし続け、CD が売れない時代にミリオンセラーを連発する国民的アイドルグループとなった。ネットのブログや巨大掲示板で話題になったことがブレイクのきっかけとなり、今も、劇場中継をネット配信するなど、デジタルメディアとの関わりが深い。
また、アジアを中心に世界的にAKB48 の人気が広がっているのは、インターネットでの情報によるものである。