第17回 AMD Award '11

九州新幹線全線開通を告知するにあたり、JR 九州が採用した広告の案が「九州の人が全員参加できるお祭りをつくろう」。３万人もの人が集まることは現実的にリスクが大きく、また当日本当に集まるのかという不安もあったと思うが、JR 側はこの思いきった企画を採用、制作側もきちんとなし遂げ、映像として世に送り出したたことは実に快挙といえる。
本来この広告は震災とは関係はなく企画されているが、被災地の人たちもこのCM に共感し、ソーシャルメディアで九州だけではなく、全国に広がったという話を聞く。

今回の企画が実現でき、そして、皆様からご評価頂けたのは、この企画を承認し、当初予定外のテスト走行や低速での運航など、様々な困難を一緒に乗り越えてくれたクライアントの勇気と情熱、そして、当日集まってくれた九州のみなさんのおかげです。ありがとうございました。

2011 年3 月の九州新幹線全線開業を、九州の皆さんと共にお祝いしたいという趣旨で行われた、沿線住民の方々を出演者とした開業ＣＭを作るというプロジェクト型キャンペーン。カメラを載せた特別な新幹線が鹿児島中央?博多間を走り、笑顔で手を振る30000 人以上の市民の姿を撮影。
オンエア開始直後に起きた東日本大震災の被害に配慮し、放送を自粛したが、YouTube を介して、「九州の人たちの笑顔に勇気づけられた」という声とともに、日本中に広がり、各種ソーシャルメディアを通して世界各地まで波及した。