第19回 AMD Award '14
理事長賞
- Sound of honda / Ayrton Senna 1989
[受賞者]
『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』プロジェクトチーム
授賞理由
1枚の紙に記録されていた1989 年のF1日本グランプリ予選において記録されたアイルトン・セナの走行データ。それを基にエンジン音や走行軌跡を3DCG 化したこのコンテンツは単なる過去の再現ではない。人々の記憶の扉を開いたのはもちろんだが、世界中に新たな体験と感動をもたらした。そしてこのコンテンツを体験した人は、日本企業が培ってきた技術をあらためて確認することができたのだ。
受賞コメント
このような素晴らしい賞を頂き、心から嬉しく思っております。24 年前から今まで変わらず想いを技術に込めて世界で戦っているHonda と、24 年の時を経てそのHonda と共に再びポールポジションに立っ たアイルトン・セナにこの賞を捧げたいと思います。
作品紹介
走行データを用いてドライブをデザインする本田技研工業のカーナビゲーションシステム「インターナビ」。その独自の技術と歴史をひもとくため、1989 年のF1 日本グランプリ予選でアイルトン・セナが樹立した、世界最速ラップの走行データを用い、彼の走りを音と光でよみがえらせた。エンジンやアクセルの動きを解析し、実際のMP4/5 マシンから録音したさまざまな回転数の音色と組み合わせることで、当時のエンジン音を再現。全長5,807m の鈴鹿サーキット上に無数のスピーカーとLED を設置し、再現した音を走行データに合わせて鳴らすことで、24 年前の走りを表現した。