第26回 AMD Award '20
AMD理事長賞
- 日曜劇場「半沢直樹」
[受賞者]
TBSテレビ日曜劇場「半沢直樹」
[制作・関連会社]
任天堂株式会社
授賞理由
新型コロナ感染拡大により放送スケジュールを大幅に繰り下げ、困難な制作状況のなか、内容もスケールアップして話題をさらった本作。
政財界を巻き込む「1000倍返し」の爽快感は強烈で、視聴率は最終回で32.7%、平成以降のドラマで30%を超えるのは、2013年版最終回以来の快挙である。また総合視聴率(リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率の合計)に至っては44.1%の年間最高を記録。40%を上回るのは、2016年10月にビデオリサーチ社が調査を開始して以降史上初である。この苦難の時代だからこそ主人公「半沢直樹」の真っ直ぐな生き方に視聴者は心の底から共感した。制作者と出演者の強靭な熱意を讃えたい。
受賞コメント
日曜劇場は「世に活力を届ける」使命を帯びていると思っています。中でも「半沢直樹」は“働く人にエールを”という想いで制作しました。
「企業物は当たらない」と言われたこともあった中、このような結果と評価をいただく作品となったのは、ご覧頂いた視聴者の皆様は勿論、コロナ禍で大変な状況の中、一丸となって取り組んだキャスト・スタッフがいたからです。この度は本当にありがとうございました。
作品紹介
前回シリーズ(2013年)と同じく、主人公・半沢直樹を堺雅人が務め、池井戸潤の「半沢直樹」シリーズから「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」を原作として映像化。前作では「やられたら
やり返す。倍返しだ!」の決めゼリフが社会現象になったが、今作では新たに『恩返し』や『1000倍返し』を始めとした名言が話題を呼んだ。
半沢が出向先の東京セントラル証券に赴任するところから物語が始まり、新興IT企業の買収劇における親会社・東京中央銀行との闘いを繰り広げる。その後は、破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の経営再建を任されると、「国家権力」という巨大な敵が立ちはだかった。