第27回 AMD Award '21

リージョナル賞

  • eかみしばいコンテスト~まちのデータ地図ちーず~

[受賞者]
香川大学創造工学部講師
eかみしばいコンテスト実行委員会実行委員長 米谷雄介

[制作・関連会社]
香川大学/e かみしばいコンテスト実行委員会/情報通信交流館(e-とぴあ・かがわ)/日本電気株式会社/高松市/スマートシティたかまつ推進協議会

授賞理由

eかみしばいコンテストト~まちのデータ地図ちーず~|第26回AMDアワード優秀賞

「eかみしばい」及び「まちのデータ地図ちーず」という地域に根ざした新しいデジタルメディア・コンテンツを提供した取組である。「eかみしばい」の題材は「伝えたい四国の魅力」としており、これらの情報発信により地域コミュニティの活性化やシビックプライドの醸成に繋がっている。「まちのデータ地図ちーず」は、「eかみしばい」をジャンル分けして掲載することで、地域の小さな話題も魅力あるコンテンツとして育成している先導的な取組である。「eかみしばい」は、簡単に作成ができるため、外国人や高齢者等、幅広い地域住民の参加を可能にし、誰もが情報発信可能な環境の提供及び住民のメディアリテラシーの向上に寄与している。

受賞コメント

香川県宇多津町の地域住民から発せられた「地元の伝承、動画でデジタル化したら面白くない?」がきっかけでした。それが、香川県の地域コミュニティを担う様々な背景をもつ方々の共感や協力を得て練り上げられてきました。

デジタル田園都市国家構想の実現に向けて、①地方の課題を解決するためのデジタル実装、②デジタル人材の育成・確保、③地方を支えるデジタル基盤の整備、④誰一人取り残さない社会の実現、が論点となる中、四国における草の根的な実践を取り上げていただいたことを誇りに思います。今回の受賞を励みに、今後は四国のみならず、全国の市町でも簡単に活用できるような、exportable(輸出可能)な事業に育てていきたいと思います。

作品紹介

(1) 映像制作などのデジタル技術の活用に対して、困難さやコンプレックスを感じ、積極的に関わることができない方もいる。「eかみしばい」は「簡単に表現でき」、「まちのデータ地図ちーず」は「簡単に共有できる」仕組みである。自分で作った「eかみしばい」が「ちーず」で共有されることで、自分にできることに気づき、自信を獲得し、もっとやってみたいと思うようになり、デジタル技術の学習機会やデジタル技術を活用した地域の活動に積極的に参加する態度が育まれる。

(2) 地域にこれといって誇れるものが何もないと思い込んでいる住民自治組織や自治会など地縁団体の運営者もいる。地域で集まった「eかみしばい」を「ちーず」でジャンルごとに分けて表示することができ、まちの小さな話題もジャンルごとに集めて表示することで、そのまちを特徴づける、そのまちならではの魅力として内外にPRができ、地域活性化やシビックプライドの醸成につながる。

受賞者プロフィール

香川大学/eかみしばいコンテスト実行委員会が運営主体を担う本事業は、香川県のIT普及と交流拠点を担う情報通信交流館(e-とぴあ・かがわ)と共同開発した「データ利活用人材育成プログラム」と、スマートシティ推進で都市OSを手がける日本電気株式会社と共同開発した「データ利活用サービスプロトタイプ作成支援環境」の成果として、2019年秋から始まった。情報通信交流館と日本電気株式会社は本事業実施の中心的な役割も担う。2021年度から、スマートシティたかまつプロジェクトを推進する高松市との間で共同研究を結び、本取組みを加速させている。

eKamishibai © 2019 mAzuchi /まちのデータ地図ちーず © 2019 mAzuchi, アトリエのあ/ずーちゃん © 2020 アトリエのあ/こめたん © 2022 mAzuchi /脚本 © 2022 ukita, mAzuchi /ロゴデザイン © 2022 ukita